日に日に暖かく汗ばむ季節になってまいりました。画像処理担当のSです。
三共グラフィックでは常に時代に合わせた最新の機器を導入し、お客様の要望に応えるべく日々業務に励んでいます。かといって古い技術をないがしろにしているわけではございません。
古い技術や知識、機器やそれを扱う職人技とも言える技術があってこそ今に至るわけであります。
今回のテーマは三共グラフィックにおいて、少し前まで大活躍していた機器。
原画やフィルム、ポジなどのアナログ原稿を印刷に適したデータにしてきたスキャナーです。
現在はデジタル化が進み、新しい技術に置き換わって、日の目を見ることも少なくなってしまいましたが、それでもまだ十分に動かすことができる。そんなスキャナー達をご紹介したいと思います。
ニューリー SCAMERA A-3 DOCU
主に漫画などの版下原稿を取り込み、データ化することに使用しています。現在は漫画の原稿はデータ入稿の方が圧倒的に多くなってきていますが、版下原稿での入稿も稀にあります。入稿される原稿は古いものが多く、写植やスクリーントーンなども剥がれかかっているものもある為、原稿の取り扱いには要注意で作業を行います。ちなみにこのスキャナを操作するためのソフトのバージョンの関係で、使用するPCはなんとWindows XPです。
2014年にマイクロソフトのサポートも終了していますが、まだまだ現役で動きもスムーズです。このスキャナーもメーカーサポートはまもなく終了するとのこと。作家さんの思いが込もった版下原稿に触れられる機会も、次第に少なくなっています。
ニューリー SCAMERA ArtWork
SCAMERA ArtWorkは、劣化していく在版フィルムのデジタル化に欠かせない、製版印刷業界・出版業界待望の透過・反射原稿対応のモノクロ・高解像度フイルムスキャナーです。お客様からも古い漫画のフィルムをデジタル化して再販したいという依頼をいただくことがございます。その時はこの機器が活躍します。
在版フィルム・版下原稿を高精細・高画質にスキャニングが可能です。
3,600dpiの光学解像度を実現し、ミクロンレベルの網点を高解像度・高精細に読み取ることが可能なんです。大判(B2:515mm×728mm)の原稿や、厚み2mmまでの貼込み原稿も吸着しながら搬送しますので、安定したスキャニングが行えます。
エプソン DS-G2000 フラットベッドカラースキャナー
画像処理チームで使用しているスキャナの中で最も使用頻度が高いのがこのDS -G2000です。
家庭用プリンターでもスキャン機能がありますが、その高性能版です。原稿サイズはA3より一回り大きいサイズまで対応可能です。
イラストや写真をドラムスキャナーに迫る高精細かつシャープな画像を再現します。
また絵画や刺繍の作品などの凹凸感がある原稿もオートフォーカス機能により、シャープで鮮明なスキャンが可能となります。
オプションの透過原稿ユニットも導入し、ポジ及びネガフィルムもこれで取り込む事ができます。
今回は三共グラフィックのスキャナー3台をご紹介しました。
この3台はデジタルデータに置き換わっても、たくましく活躍の場を生き抜いている機器達です。これらの技術や経験が現在のデジタルデータを扱うことに大変役に立っています。
この機器達に感謝しつつ新しいマシンや技術を取り入れて我々は進化し続けなければいけません。
三共グラフィックでは、古いのマンガのポジフィルムや写真のネガフィルムはもちろん、アート作品や巻物などもスキャンし、データ化することができます。
ご興味がございましたら、こちらよりお気軽にお問い合わせください。