「オフセット印刷とはどんな方法なの?」
「オフセット印刷のメリットについて知りたい!」
「オフセット印刷で知っておくべきデメリットはある?」
利便性や再現性に優れた印刷方式であるオフセット印刷!
書籍・出版物の印刷に使われる方式であり、様々なメリットがあることで知られています。
ですが、各種印刷方式に馴染みのない人からすると、オフセット印刷が多くのシーンでなぜ選ばれるのか疑問を感じる人もいるかもしれませんね。
そこで今回はオフセット印刷とはといった基本について触れつつ、具体的なメリットやデメリットについてもわかりやすく解説をしていきたいと思います。
これから印刷や製本、出版を考えている人は、ぜひオフセット印刷についてチェックしていきましょう!
目次
そもそもオフセット印刷とは?
それでは「そもそもオフセット印刷とは?」といった基本から解説していきたいと思います。
オフセット印刷の仕組み、また流れなどについて触れていきますので、各項目に目を通してみてください。
オフセット印刷の仕組み
まずオフセット印刷の仕組みについてシンプルに解説していきましょう。
オフセット印刷は「版」を必要とする印刷方式であり、版に付けたインキをブランケット胴に転写( オフ)し、紙に転移(セット)して印刷することから「オフセット印刷」と呼ばれています。また、凸凹のない平らな板を使うため「平板印刷」とも呼ばれています。
1,900年初頭にアメリカでオフセット印刷機が開発され、以降は利便性や再現性の高さから現代の主流の印刷方法として親しまれているのです。
版を使用することでスピーディーに大部数を印刷することができ、チラシ・広告や雑誌・写真集・書籍などの出版物の印刷や商業印刷などでも活躍してくれる印刷方式、それがオフセット印刷なのですね。
※ちなみに現代のオフセット印刷では高度な色表現を追求・再現できる点も見逃せないポイントです。
オフセット印刷の流れ
次にオフセット印刷の流れについて解説していきましょう。
・企画やデザイン
・版の作成(刷版)
・版を使用した印刷
・最後に製本や加工
そして仕上がった制作物を納品といった流れ、これがオフセット印刷の一般的な流れです。
パッと見た感じ面倒に感じる人もいるかもしれませんが、企画や編集、デザイン、製版などの工程が終われば、印刷所にて版を作成し印刷などを行っていくためスムーズに各工程が進んでいきます。
そして大部数の印刷も非常にスピーディーなので、雑誌・写真集・書籍などの出版物はもちろん、ビジネス資料なども含めた様々な印刷を頼もしくサポートしてくれるのがオフセット印刷なのです。
オフセット印刷の優れたメリット
ここからはオフセット印刷の優れたメリットについて解説をしていきましょう。
基本的な仕組みや流れについて解説してきましたが、やはり具体的なメリットが気になる人も多いと思います。
優れたメリットについてシンプルにわかりやすく解説をしていきますので、ぜひオフセット印刷の魅力についてチェックしていきましょう。
色の再現性に優れている
オフセット印刷は印刷工程で「インキ」がしっかり用紙に定着するので、高品質な印刷物を生産することができるのです。
細かな網点が色の濃淡をしっかりと表現することができ、さらに「にじみ」が起こりにくいため安定した品質に仕上げることができます。
書籍はもちろん写真集など印刷時に品質が求められる場合には、色の再現性に優れているオフセット印刷のメリットを強く感じることができるでしょう!
印刷のスピードが速い
先の項目でも触れてきましたが、オフセット印刷は「版」を使って印刷をするため、印刷スピードが非常に速く生産性に優れています。
大部数を印刷したい場合、納期に合わせてスピーディーに印刷をしたいケースなどは、オフセット印刷は非常に頼もしい印刷方式だと言えますね。
また「再印刷」が必要になった場合でも、版が残っていれば即対応することもできるため、様々な意味で印刷スピードが速いというメリットを実感できるのです。
※出版物がヒットした場合、メディアミックスで有名になった場合など「増刷」が必要な場合も、オフセット印刷ならスムーズに対応することができます。
オフセット印刷の知っておくべきデメリット
ここからはオフセット印刷のデメリットについて解説していきましょう。
優れたメリットを実感できるオフセット印刷ですが、いくつかのデメリットも存在します。
人によっては気にならないデメリットかもしれませんが、他の印刷方式と比較・検討をする上でデメリットについて知っておくことはとても大切なので、デメリットについても把握しておきましょう。
少部数の場合は割高になる
まずオフセット印刷のデメリットとして、少部数の場合は割高になるという点が挙げられます。
これは先のメリットの項目でも少し触れましたが、大部数を印刷する場合はコスト削減につながるものの、少部数・小ロット印刷の場合は逆に割高になるケースも出てきます。
増刷の可能性があるかどうかなど一概にはなんとも言える部分ではありませんが、一つの目安として1,000部未満の印刷をする場合は割高になるケースがあると覚えておきましょう。
もしも小ロット印刷を検討している場合には、コストが比較的リーズナブルであるオンデマンド印刷も含めて検討するのが良いかもしれませんね。
※そのあたりのコスト面で不安を感じている方は、三共グラフィックまで気軽に相談ください。
バリアブル印刷へ対応しにくい
またオフセット印刷はバリアブル印刷へ対応しにくいというデメリットもあります。
バリアブル印刷とは印刷内容を1枚毎に変える印刷方式で、可変印刷とも呼ばれている方式です。
バリアブル印刷の一例を挙げるならば、年賀状や名刺などをイメージするとわかりやすいでしょうか。
他にもキャンペーンコードが掲載されたチラシ・広告であったり、ダイレクトメールなども一種のバリアブル印刷だと言えますね。
オフセット印刷を選んだ場合は「版」で印刷内容が固定されてしまうため、どうしてもバリアブル印刷には対応しにくい方式なのです。
もしもマーケティング手法でバリアブル印刷を検討中の方は、オフセット印刷ではなく別な印刷方式でコストを抑えた印刷を検討してみることをおすすめします。
オフセット印刷はメリットの多い優れた印刷方法
今回はオフセット印刷とはといった基本、そしてメリットやデメリットについてシンプルに解説をしてきました。
・大量印刷の場合コスト削減につながる
・色の再現性に優れた美しい印刷方式
・印刷スピードが早く増刷対応もしやすい
・少部数印刷の場合には割高になるケースも
・内容が変わるバリアブル印刷には向いていない
上記のようにある程度の部数を印刷するのであれば、オフセット印刷はメリットを強く実感できる印刷方式だと言えるでしょう。
クオリティ面でも非常に安定していて、様々なジャンルの印刷に適しているのがオフセット印刷なのです!
ただ本文中でも触れてきたように、小ロットの印刷の場合は逆にコストが割高になるケースが多いため、場合によってはオフセット印刷ではなくオンデマンド印刷などを検討するのが良いでしょう。
印刷・仕上がりに求めるクオリティ、そしてコストや印刷するジャンルなどによって最適な印刷方式は異なるため、そのあたりで疑問や不安を感じている人は三共グラフィックまでご相談ください!
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