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ポリ塩化ビニリデンフィルム

ポリ塩化ビニリデンフィルム

塩化ビニリデン樹脂を押出し加工したフィルム。バリア性、耐熱性、収縮性等にすぐれている。塩化ビニリデンのみの重合体は、軟化点と熱分解点が接近しており、可塑剤・安定剤との相溶性も悪いため、主として塩化ビニルとの共重合体として用いられる。その組成比は塩化ビニリデン70~85重量%、塩化ビニル30~15重量%の範囲である。塩化ビニリデン比率の高いものほど、耐熱性が高く、収縮性の少ない、剛性の高いフィルムが得られる。透明で光沢がよく熱収縮性を有するので、食肉などの包装材に適する。また、自己密着性の強さを利用した家庭用ラップや複合フィルムのバリア層に用いられている。

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