現像

露光された感光材料に薬品（現像液）で処理を施し、画像を目に見えるように形成すること。

1.写真製版用やスキャナ用の銀塩フィルムの場合
ハロゲン化銀を内在する感光膜に露光し、化学変化によって還元し金属銀にして黒化することで可視化します。現像の進行を停止し、未露光部分のハロゲン化銀を除去し乾燥させるための定着,洗浄,乾燥などの工程を含めて現像と呼ぶことがあります。安定した再現性を得るためには、薬品濃度,活性度,温度,処理時間などを一定に保つことが重要です。

2.ポジタイプの刷版の場合
アルミニウム基材上の感光性樹脂は、露光によって溶解性が増し現像液で溶解してアルミニウムが露出しますが、未露光部の樹脂は残り親油性の画像部となります。ネガタイプの刷版では、露光部の樹脂が溶解しにくくなり未露光部が溶解します。