印刷機

一般的に印刷は原稿から版をつくり、これにインキを供給し形成された像を版から直接あるいはゴム胴などをもちい間接的に紙などの被印刷物に圧力によって転移させることにより行われます。印刷機械はこれを担う装置で、大量の複製物を製造するために用いられます。分類としては使用される版の形状によって凸版（活版）、平版（オフセット）および凹版（グラビア）に分けられ、また圧力のかけ方によって平庄印刷機，円圧印刷機さらに輪転印刷機に大別できます。現在の印刷機械は版を円筒形回転体に装着し、高速・大量生産に適応させた輪転印刷機が主流となっています。その代表的なものとして、新聞輪転機、オフセット輪転機、グラビア輪転機などがあげられます。なお、平版オフセット印刷機では、慣習的に巻取紙を用いるものを“オフセット輪転印刷機（オフ輪）”，枚葉紙を用いるものを“オフセット枚葉印刷機”とよぶため誤解をまねきやすいですが，機構的には後者も輪転印刷機に分類されるものです。